新たな地域づくりに向けた宣言
平成23年8月8日、総会において「新たな地域づくりに向けた宣言」が確認されました。
この宣言は、東日本大震災・津波により甚大な被害を受けた宮古・下閉伊地域において、今後、地域産業の復旧・復興に向けて地域一丸となって取り組んでいくことを参会者全員で確認し、内外に宣言したものです。
新たな地域づくりに向けた宣言
3月11日に発生した東日本大震災・津波は、三陸沿岸をはじめ広範囲に亘って多くの犠牲者と甚大な被害をもたらし、市民生活はもとより地域の産業、経済に大きな打撃を与えました。7月末現在で、岩手・宮城・福島の3県で死者が1万5千人を超え、本県では、6千人以上の死者・行方不明者を数えております。
地震・津波により家屋、店舗、工場が損壊・流失し、漁船が商店街にまで打ち上げられ、車両は重なり、至る所で火災が発生し、瓦礫が道路を塞いで瞬く間に街の風景を変えました。さらに、通信の切断、停電、断水、交通網の遮断により地域の状況を把握することが極めて困難な状況に陥りました。
津波が残した傷跡は深く大きく、生活の拠り所となるべき住まいや仕事を失った方が数多くおります。家屋の倒壊は本県だけで2万4千棟を超え、4月までの管内の離職者は1千名を超えており、加えて漁船、養殖施設が壊滅し漁業従事者も仕事を失いました。
何百年に一度と言われた未曾有の災害から5ヶ月が経とうとしている今、私たちは復旧・復興に全力を挙げています。多くの課題が山積していますが、自然の恵みの多いこの郷土を愛し、この地域で生きていこうと決意した私たちには、次の世代に安心して暮らせる地域を残していく責務があります。失ったものへの無念の思いは晴れませんが、災害を経験した私たちだからこそ、同じ悲劇を繰り返さず、後世に禍根を残さぬよう災害に強い地域づくりに一丸となって取り組むことが出来ると信じています。
あの震災の夜、不安と焦燥の中で互いに助け合い励まし合って時を過ごし、その後、全国からの支援、全世界からの支援に励まされ、勇気づけられて今日を迎えました。
「思いやり」、「絆」、「感謝」、という言葉と行動は、世界中の見知らぬ人と、この宮古・下閉伊地域を結び、私たちの気持ちを復興に向けてくれる大きな原動力となりました。
物心両面で支えてくれた多くの方々の思いに報いるためにも、再び、宮古・下閉伊地域の産業が活気を帯び、市民が安心して暮らせるよう、地域の再生に向けて一丸となって次の活動を展開していくことをここに宣言します。
○ 大震災にめげずに、地域産業の復興に向け、住民及び産学官が一丸となって産業の再生に取り組み、未来の繁栄を築きます。
○ 農林水産業、商工業、観光、文化、芸術、行政、全ての事業活動で、交流と連携を通して新たな商品、新たな付加価値を生み出す地域風土を築きます。
○ 災害や経済情勢に左右されることなく、どんな時にも未来を見据え、世界を視野に産業人材の育成を継続的に取り組みます。
平成23年8月8日
宮古・下閉伊モノづくりネットワーク

